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おすすめの公益法人会計の本5選!選ぶポイントも紹介


2025.04.08

公益法人の会計は、一般的な企業会計とは異なる特殊なルールや仕組みがあります。そのため、正しく理解し適切に管理することが求められます。本記事では、公益法人会計の基本から、学習に役立つ書籍の紹介、選び方のポイント、さらに業務効率化に役立つソフトウェアについて解説します。会計の知識を深めたい方や、実務に役立つツールを探している方はぜひ最後までご覧ください。

公益法人会計とは

公益法人会計とは、公益法人が適用すべき会計制度のことを指します。公益法人とは、公益社団法人や公益財団法人など、社会的な公益目的のもとに活動を行う団体のことです。これらの法人は、一般企業と異なり営利を目的としないため、会計基準や財務管理の方法にも特徴があります。

公益法人会計の特徴として、以下の点が挙げられます。

正確な資金管理が求められる

公益法人は寄付金や補助金などの資金を受けることが多いため、その使途を明確に示す必要があります。

独自の会計基準が適用される

公益法人は「公益法人会計基準」に基づいた会計処理を行います。これは、企業会計基準とは異なる基準で、財務諸表の作成方法などに特徴があります。

収支計算書や正味財産増減計算書を作成する

企業会計では損益計算書(PL)が一般的ですが、公益法人では「収支計算書」や「正味財産増減計算書」などを作成する必要があります。

これらの点を理解し、正確な会計処理を行うためには、公益法人会計の専門知識が不可欠です。次の章では、その知識を身につけるために役立つ書籍を読むメリットについて解説します。

公益法人会計の本を読むメリット

公益法人会計は、一般的な企業会計と異なる独自のルールがあり、専門的な知識が求められます。実務に関わる方や、これから学びたい方にとって、公益法人会計に関する本を読むことは大きなメリットがあります。

①公益法人会計の基本を体系的に学べる

公益法人会計は、収支計算書や正味財産増減計算書など、通常の会計とは異なる財務諸表を作成する必要があります。本を読むことで、これらの基礎的な概念や作成方法を体系的に学ぶことができます。インターネットでは断片的な情報しか得られないことが多いため、書籍を活用することで、より深く理解を進められます。

②実務に直結する知識が得られる

公益法人会計に関する本には、理論だけでなく、実際の会計処理の流れや具体的な仕訳例が掲載されているものが多くあります。特に、実務担当者向けの書籍では、帳簿の付け方や決算書の作成方法などが詳しく説明されているため、すぐに業務に活かすことができます。

③法改正や最新の会計基準に対応できる

公益法人会計の基準は、時代に合わせて変化することがあります。特に、税制や会計基準が改訂されると、従来の方法では対応できなくなることもあります。最新の書籍をチェックすることで、常に最新のルールに対応した会計処理を学ぶことができます。

④公益法人ならではの課題解決に役立つ

公益法人特有の資金管理や予算編成など、一般企業とは異なる課題に対応するためのノウハウが学べます。例えば、補助金の管理方法や寄付金の会計処理など、公益法人ならではの問題について詳しく解説している本を読むことで、実務に生かすことができます。

⑤実際の事例を学べる

公益法人会計の書籍には、実際の法人での事例やケーススタディが掲載されているものもあります。成功事例や失敗事例を学ぶことで、自社の会計業務に役立てることができます。

このように、公益法人会計の書籍を読むことは、基礎知識の習得だけでなく、実務に役立つ具体的なスキルを身につけるために重要です。次の章では、特におすすめの公益法人会計の本を紹介します。

おすすめの公益法人会計の本5選

公益法人会計の理解を深めるためには、信頼性の高い書籍を手に取ることが重要です。以下に、日本のAmazonや専門機関から入手可能な、おすすめの書籍を5冊ご紹介します。

公益法人会計 はじめの一歩

公益財団法人 公益法人協会が出版した本書は、会計初心者や会計に苦手意識を持つ方に向けて、基礎から丁寧に解説しています。会計の基本概念を平易な言葉で説明しており、初学者に最適です。

公益法人・一般法人の会計実務【第2版】

公益法人会計の第一人者である出塚清治氏と辺土名厚氏が編著した本書は、公益法人会計基準の逐条解説や具体的な財務諸表の作成事例など、実務者目線で再編成された内容が特徴です。620ページにわたる詳細な解説で、実務に直結する知識を得られます。

書いて身につく公益法人会計「解説&問題集」【4訂版】

税理士の遠島隆行氏が編著した本書は、複雑な公益法人会計をわかりやすく解説し、多くの仕訳問題を通じて理解を深める構成となっています。公益法人会計検定試験3級の過去問題も収録されており、試験対策にも有用です。

公益法人の会計実務

公益財団法人 公益法人協会が出版した本書は、日常の仕訳から決算、定期提出書類の作成まで、公益法人会計の実務全般を網羅しています。新制度に適合した会計規程も収録されており、実務担当者必携の一冊です。

公益法人・一般法人の税務実務【第3版】

税理士法人 出塚会計事務所が編著した本書は、法人税、消費税、所得税など、公益法人・一般法人に関わる税務実務を詳細に解説しています。最新の税制にも対応しており、税務面での知識を深めるのに役立ちます。

公益法人会計の本を選ぶ時のポイント

公益法人会計の本を選ぶ際には、自身の目的やレベルに合ったものを選ぶことが重要です。適切な書籍を選ぶことで、スムーズに学習を進めることができます。以下に、選び方のポイントを紹介します。

自身のレベルに合った本を選ぶ

公益法人会計の知識が全くない初心者の場合は、専門用語を分かりやすく説明している入門書を選ぶとよいでしょう。一方で、すでに基礎知識がある場合は、実務に直結する実践書や応用編を扱った書籍を選ぶことで、さらに理解を深めることができます。

以下の表は、目的別におすすめの本をまとめたものです。

目的おすすめの本
公益法人会計の基礎を学びたい『公益法人会計 はじめの一歩』
実務に役立つ本を探している『公益法人・一般法人の会計実務 第2版』
法改正や制度変更の情報を知りたい『新しい公益法人・一般法人制度』
実際の仕訳例を知りたい『書いて身につく 公益法人会計「解説&問題集」』
初心者向けにわかりやすい本を探している『解けばしくみがわかる 入門 公益法人・一般法人の会計・税務Q&A』

以上のポイントを押さえて、自分に合った本を選びましょう。

最新の情報が掲載されているかを確認する

公益法人会計のルールや基準は、法改正や制度変更によって更新されることがあります。古い本を参考にしてしまうと、現在の基準と異なる情報を学んでしまう可能性があるため、最新の改訂版や近年発行された本を選ぶことが大切です。

実務に役立つかどうかを確認する

公益法人の経理担当者や管理職の方が学ぶ場合、理論だけでなく、実際の業務に役立つ情報が掲載されている本を選ぶのが望ましいです。例えば、仕訳の具体例や決算業務の流れなどが詳しく書かれている本は、実務で活用しやすいでしょう。

図解や事例が豊富なものを選ぶ

会計のルールや仕組みを理解するには、文章だけでなく、図表や実例を用いた解説があるとより分かりやすくなります。特に、実際の財務諸表や仕訳例が掲載されている本は、視覚的に理解を深めやすいのでおすすめです。

評判やレビューを参考にする

書籍の選定に迷った場合は、Amazonや書店のレビューを参考にするのも有効です。実際にその本を読んだ人の評価を確認し、わかりやすさや実務での活用度をチェックすることで、より自分に合った本を選びやすくなります。

公益法人会計におすすめのソフト

公益法人の会計業務は、一般企業とは異なる複雑な基準や仕組みがあるため、専用の会計ソフトを活用することで業務効率を向上させることができます。特におすすめなのが 「WEBバランスマン」 です。

WEBバランスマンは、株式会社公益情報システムが提供する 公益法人専用の会計ソフトです。クラウド型も販売されています。公益法人会計基準に準拠し、財務管理や決算処理をスムーズに行うことができるため、多くの公益法人や一般法人で導入されています。

公益法人会計の本についてまとめ

本記事では、公益法人会計の基本から、学習に役立つ書籍、選び方のポイント、業務を効率化する会計ソフト「WEBバランスマン」までを詳しく解説しました。

公益法人の会計業務は、専門的な知識が求められるため、適切な学習や業務支援ツールを活用することが大切です。本記事で紹介した書籍や「WEBバランスマン」を活用し、正確な財務管理と業務の効率化を目指しましょう。

公益法人会計の学習を進めることで、よりスムーズな経理業務の運用が可能となります。今後の業務にぜひ役立ててください!