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電子帳簿保存法のタイムスタンプの役割やおすすめソフトを紹介


2024.12.20


近年の電子帳簿保存法の施工により、企業間の取引に関連する重要書類や資料などのデータ保存が可能になりました。

一方でデータの改ざんや複製などのリスクも生じるため、偽造データでないことを証明、確認するためのタイムスタンプが重要視されているのが現状です。

そこで本記事では、電子帳簿法におけるタイムスタンプの役割や重要性に加え、おすすめソフト5選も詳しく紹介します。

電子帳簿保存法のタイムスタンプの役割

電子帳簿保存法の施工により、企業間の取引で使用された重要書類や資料のデータ保存が可能になり、紙面ベースではない効率的なデータ保存が実現されました。
その一方でデータ保存では、紙面のようにデータ改ざんや複製の形跡が残らないので、不正行為が行われるケースも多く見受けられます。

そこで重要な役割を担うのが、電子帳簿保存法のタイムスタンプです。
タイムスタンプを導入すれば、第三者機関の独自のデータ機構である、「ハッシュ値」を活用し、押印された文書が偽造、改ざんされていないかを管理できます。

したがって電子帳簿保存法のタイムスタンプを活用すれば、書類内のデータに押印したタイムスタンプのハッシュ値を適正に検知し、電子データの改ざんや複製に対する迅速な検知も可能です。

電子帳簿保存法のタイムスタンプの重要性

従来は企業間取引における重要な資料やデータも紙面で保管していたため、必要なデータ必要な時に取り出す際に、手間と時間がかかっていました。
しかし電子帳簿保存法が施工されて以来、多様な書類、資料などのデータ化が実現され、効率的なデータ管理や人的コストの削減も実現されました。

その一方で紙ベースとのデータ保存とは異なり、電子ベースではデータ改ざんや複製しても痕跡が残らないため、改ざんや複製による不正事件なども増加しています。
そこで重要視されるようになったのが、電子帳簿保存法のタイムスタンプです。

このシステムを導入し、多様な書類や資料にタイムスタンプを発行すれば、管理機関の独自のデータ管理により、改ざんや複製などを厳正に見極めることができます。
今後も多くの企業が業務効率化、コスト削減のためのデータ化を進める見込みが強く、そのような動向に伴って適正なデータ管理を実現する、タイムスタンプがさらに重要視されているのが現状です。

電子帳簿保存法のタイムスタンプソフトの選び方

効率的で厳正な電子データ管理を行うためにも、自社に最適な電子帳簿保存法のタイムスタンプソフトを選択しなければいけません。
電子帳簿保存法のタイムスタンプソフトの有効な選び方は以下の3点です。

  • 使用している書類に対応したものを選ぶ
  • セキュリティやサポートで選ぶ
  • コストで選ぶ

ではそれぞれの選び方を詳しく解説します。

使用している書類に対応したものを選ぶ

実際の業務で使用している書類のタイプによって、対応可能な電子帳簿保存法のタイムスタンプソフトの種類も異なります。
したがって自社の書類発行のシステムに対応可能なタイムスタンプを選定、導入するのも重要なポイントです。

電子帳簿保存法のタイムスタンプは、請求書だけでなく契約書や見積書、納品書など幅広く対応しているものもあり、その中から自社の今後の展望に最適な種類のものを選択するのもおすすめといえます。

セキュリティやサポートで選ぶ

実際に電子帳簿保存法のタイムスタンプソフトを導入しても、社内にシステムの操作に詳しい人材がいなければ効率的な運用はできません。
そこでタイムスタンプソフト導入後に、運用ノウハウを教示してくれるサポートなどが充実したサービスを選択すれば、導入後すぐに効率的な運用ができます。

また近年はシステムへの侵入を狙ったサイバーテロなども多発しているため、そのような被害を防ぐためにも、セキュリティ対策が充実しているソフトを選ぶのも重要なポイントです。

コストで選ぶ

電子帳簿保存法に対応したタイムスタンプソフトは、使用目的や種類によって価格帯が異なるので、自社の業態なども検討して最適なプランのものを選択しなければいけません。
下記に個人事業主から大企業まで、幅広く導入されているマネーフォワードクラウドの価格例を紹介します。

個人事業主向けプラン:900円~/月

中小企業向けプラン:2,980円~/月

中堅~上場企業/IPO準備企業:利用人数やプランにより料金が変動します(無料お見積り)

グループ企業:利用人数やプランにより料金が変動します(無料お見積り)

出典:MoneyForwardクラウド「料金プラン」

上記のように事業規模や目的によりタイムスタンプの料金プランは異なるので、自社の業種や今後の動向などを考慮し、費用対効果を得られるものを選択しましょう。

電子帳簿保存法のタイムスタンプ対応ソフト5選

近年は多様な電子帳簿保存法のタイムスタンプ対応型のソフトが開発されているので、どのソフトを選べばいいか困惑する方も多いのではないでしょうか。
そこでここからは、おすすめの電子帳簿保存法のタイムスタンプ対応のソフト5選を紹介します。

【公益情報システム株式会社】会計システム

会計システムは、簿記の対応に特化した電子帳簿法のタイムスタンプ対応型のソフト公益情報システム株式会社が開発したソフトです。
簿記の専門的な知識がなくても使いやすく設計されているうえに、16/20年の両方の会計基準にも適応しています。

そのほかにも損益ベースで予算入力しても、資金ベースの予算の算出ができる機能や、貸借対照表や正味財産増減計算書、内訳表などの帳票の出力も可能です。
そのような機能に加え、担当者別の権限設定も可能にするなどセキュリティ対策も万全のタイムスタンプ対応のソフトといえます。

【公益情報システム株式会社】人事給与システム

人事給与システムは、公益法人を対象に設計された電子帳簿保存法のタイムスタンプにも対応しているソフトです。
通勤手当や役職手当、住宅手当など、社員ごとで異なる勤務体系にも柔軟に対応してくれるうえに、雇用形態ごとの勤怠管理にも対応してくれます。

そのほかにも、対応に手間がかかる社会保険の提出書類作成や年末調整の申告も、保険料や配偶者などの情報入力だけで簡単に完結できます。
さらに運営会社のシステムとの連携により、会計に関する事業主負担もスムーズに確認できるのもメリットです。

【公益情報システム株式会社】謝金システム

謝金システムは自社の諸謝金の明細を簡単入力できる、操作性が魅力の電子帳簿保存法のタイムスタンプに対応したソフトです。
支払調書や源泉徴収票などの印刷がスムーズにできるうえに、A4用紙サイズに発行する際に宛名を自動で付与できるため、印刷・発送作業をスムーズに進めることができます。

また自社でセミナーなどを開催した際に、クラウド上で講師の個人情報やマイナンバーを高セキュリティのもとに収集し、手作業でのデータ登録作業や謝金支払いを簡略化してくれるのもメリットです。

freee会計

freee会計は会計業務に特化した、電子帳簿保存法にも対応したタイムスタンプです。
会計システムを変更せず、そのままの状態でほかソフトとの連携を可能にしたfreee経理や、電子帳簿保存法に沿った会計管理、運用を可能にしたfreee会計、諸経費の算出に特化したfreee経費算出など、多様な機能を搭載しています。

マネーフォワードクラウド会計

マネーフォワードクラウド会計は、業務自動化に特化した電子帳簿保存のタイムスタンプに対応しているソフトです。
多様なバックオフィス業務に関するデータの連携が可能で、ERPでも効率的に利用できます。

そのほかにも会計業務に特化したマネークラウド会計や、請求書の受領で有効活用できるマネーフォワード債務支払いなど、多彩な機能を搭載したソフトです。

電子帳簿保存法のタイムスタンプを管理する際の注意点

電子帳簿保存法のタイムスタンプは、付与されているサービスは基本的に全て有料なので、運営に必要なランニングコストなども十分検討しなければいけません。
タイムスタンプの運営に必要な料金設定は、基本的に1回の使用で料金を徴収する従量制か、月あたりの使用頻度によって金額の上限を設ける定額制に分類されます。

このような観点からも、自社の使用頻度や今後の展望などを検討し、最適な支払い条件のものを導入するなど、導入後のランニングコストにも十分注意しましょう。

電子帳簿保存法のタイムスタンプ対応ソフトについてまとめ

自社に最適な電子帳簿保存法のタイムスタンプに対応したソフトを選択すれば、書類の改ざんや複製などを予防し、法律を遵守した運営が促進されます。
また会計や支払い、各種書類作成などの業務効率化にもつながるなど、お得な特典も満載です。

今後業務効率化や法律への対策として、電子帳簿保存法のタイムスタンプに対応したソフトの導入を検討されている方は、本記事を参考にして自社に最適なソフトを選択してください。